REDS&日常とか〜赤くなったもん勝ち〜

DAZN通じての浦和レッズ(REDS)たまに家族日常ネタ徒然と

塚本元社長の語る会の発言まとめ

paypalの手続きして購読手続きしてML来て読んで。
オヒサルに以前の語る会のがあったので読んでみた。なんで半年だったんだろね。
ML読んで、語る会に参加してた仲間が「変われるかもしれない」って電話で興奮して教えてくれたのを思い出した。

「第2回 浦和レッズシーズン2001 を語る会」ご報告

[塚本]
 この6月末に前中川社長を引き継いで代表に就任いたしました。その際、株主総会で株主の皆さま方に、お話しした内容を披露させていただく形で、私の考え方をお話ししたいと思います。第一は、まず強い、魅力あるチームにするということです。そのためには限りある経営資源、お金のことですが、最優先で強くするために投入する。そういう考えで行きたい、と。要するに、プロは勝たなければだめだ。勝つことによってファンを拡大していく、ファンの心を引き付けていく。そういうことがプロスポーツの原点である、と私は考えております。2番目は、事業性の確立といいましょうか、経営の自立、ということです。それを目指して頑張りたい。実は、Jリーグ各チーム大同小異で経営では苦しんでおります。その中で一番素晴らしいサポーター、ファンをいただいているこの浦和レッズが自立できなくてどうするか、ということです。現在までは親会社に「おんぶにだっこ」の状態であります。端的に言えば、わがクラブの経営は「損失補填方式」と申しまして、経営の赤字部分を全部親会社にお任せする、尻拭いをしていただく、そういう状況できておりますから、すばやいスピードのある経営判断をするとか、大きなことを自分の考えでやっていくことが、なかなか難しい部分もありますので、早く経営的に自立をしたい。ということです。そのためには収入を増やして経費を減らす。しかし増やした収入は基本的にはチーム強化に注ぎ込んでいく、そういうことです。チーム強化のためには、いわゆる補強ということも育成ということもあると思います。3番目は、専用のグラウンド、あるいはサポーター、ファンのみなさんと選手諸君が日ごろ交流できるようなクラブハウス。これの自前の物を持つように経営していきます。これはかねてからの念願でもありました。なかなか前には進まなかった訳ですが、ずっと研究は続けておりました。浦和レッズと名乗っている以上、浦和あるいは近辺でそういう施設を自前で持ちたい、ということです。これには経営のいろいろな背景がありますので、それをクリアしていかなければならない訳ですが、そういう研究も進めておりますので、今度はある程度期限を切って、年内にはどういうところにどういう内容の物を作りたいということを腹決めして、平成15年から遅くとも17年春ぐらいまでには何とかしたい。もちろんいまお借りしている大原グラウンドも併用して、ということになると思いますが、プロクラブとして使えるグラウンドが5〜6面は持ちたい。その中でも専用グラウンドとして最低でも2面は持ちたいということで計画を組み立てていきたいと思っています。
[塚本]
 具体的にはノーコメントですが、実際には小野伸二くんの移籍金がありまして、室井君、田畑君のレンタル料、川島君のレンタル料。それらをすべて丼に入れてしまえば、ほぼチャラ、ということです。
[塚本]
 でも長い将来を見れば、うちは損ですね。小野君の人を引き付ける魅力はもう確立されていますから、グッズの売り上げにしても、観客動員にしても、痛手は大きいですね。
[塚本]
 大きなマイナスですね。それとスター選手というのは、自分のところで育て上げないとできないですね。よそで出来上がったスター選手を買い取ることは日本のチーム同士では、まず不可能なんじゃないですか。外国へは日本のスター選手は行きたがる。そしてそれなりの金額が出てくる。でも日本のチーム同士でスター選手をやりとりするというのは、金額的にも規約としての制約がありますから、それで出したんでは、どのチームも損をすることはわかっていますから。 とにかく小野君を出したことは、うちにとっては大変な痛手であることは間違いないです。それをカバーしようとしても日本人選手ではカバーしきれない部分がある。それでは何がベストチョイスかとなれば、本当に勝つ戦力として取り込めるものを取り込まないとしょうがない、というのが今の選択だった訳です。まずは勝ちたい、と。勝つことによってすべてがいい回転をしていきますので、その中で選手を育てる環境を作っていったりすることができるんじゃないかと思いますね。
[塚本]
 結果はそうですね。
[塚本]
 少し遠回しな言い方になりますが、先程申し上げた専用グラウンドとかクラブハウスを作るときに、資金がいる訳です。何十億、百億という額を一括購入で出せるはずはありません。方法としては、どこか開発会社に作ってもらったものをリースしてもらってお借りして、年々の経費で落としていく。そのためには年間2億から2億5千万くらいの経費増にならざるをない。それをカバーするには収入を上げざるをえない。収入を上げるには見ていただく人たちの入場料を増やしていくしかない。もちろん他の営業努力もしていく訳ですが。そういう意味では駒場は21,500人のキャパシティーで、伸ばしようがない。数が伸びないといって個々の入場料を上げるなんてそんなことはしていけないと思っています。そうなるとキャパシティのある埼玉スタジアムを有効に活用するしかない状況があります。そういう中で駒場埼玉スタジアムの併用をうまくやっていかねばならない。たとえば一つの考え方としては、土曜日の開催については埼玉スタジアムを考えていって、水曜日は駒場を使うとか。そういう組み合わせを考える必要があります。また埼玉スタジアムは、来年の前半、ワールドカップまでは使えない訳です。今年の秋に2試合をやらせてもらった後は使えません。そうするとレッズが使えるのは来年の7月以降ということになると思いますが、Jリーグの日程がまだ決まっておりませんので、日程が出た上での県、市との交渉になってきます。その間にアクセスの問題がどう解決されていくかということと、わがチームが強くなって、埼玉スタジアムですと最低でも3万5千人を集めないと経費の関係で採算的に成り立たないんですが、そういう見極めをつけながら、市と県との折り合いをつけていきたいと思います。
[塚本]
 そういうことも考慮に入れなくてはならないと思います。いずれにしましても埼玉スタジアムでやる以上は3万5千とか4万とか4万5千人を集めなくてはならないのですから、浦和とか北浦和に帰りに寄っていかれる方も早々は減らないんじゃないかと思います。そういうことも前提にしながら考えていかなくてはならいと思います。
[塚本]
 まず日程的に言えば、この8月中にはクラブ内部での考えを、いくつかの案の中から決めたいと思っています。その具体的な処理、協議先との詰め、親会社の了解、取締役の了解、そういう作業で11月ぐらい。ですから先程申しましたように年内には何らかの決心をしたい、と。そうしますと翌年からは設計とか着工、ということになるんですけども、土地や地域によってはそういう訳にはいかないところもあります。私たちだけの努力では解決できないところもありますから、早くても平成15年。しかし計画を立てた以上、5年も6年もという訳にはいきませんから、遅くても17年ぐらいまでには、と思っていますが、これは私の頭の中にあることをご披露しただけですが。
[塚本]
 3点、話をしました。まず、サポーターの方々が言っていることとして「われわれサポーターは日本一のサポーターと言われているが、そう言われたい訳じゃない。本当は日本一のチームのサポーターと言われたいんだ」ということを聞きます。そうしようじゃないか、と。日本一のチームになろうよ、ということを呼びかけました。2番目は、これだけはどうしても言っておきたいことだったんですが、選手1人1人が勝利に対してすさまじいまでの執念を持ってほしい、と。単なる勝利への執念ではなく「すさまじい執念」だ、ということを強調しました。プロですから、テクニックとかスピードとかタクティクスとかコンビネーションだとか、いろいろなことを磨かなければならない。これは練習でやっていく。しかし試合で100%それを発揮するのは、すさまじい執念でしかない。プロというのはそこでしょう、ということを言いました。3つめには、私は社長に就任したんですが、代表の私としては現在のチッタ監督とそのコーチ陣に全幅の信頼を置いていますよ、ということを言いました。
[塚本]
 みんな、目を輝かせて聞いてくれていたと思っています。 
〈会場からの質問〉
[△2]
 社長に、株式の公開はないでしょうか。それとGMには、どうもレッズは審判から相当やられているように見えるんですが、その点ちゃんと抗議しているのかどうか、お聞きしたいのですが。
[塚本]
 株式の公開はいまのところやる考えはありません。昨年の12月で、それまでの三菱自動車と県、市の三者から、31社に株を分散いたしました。それで三菱自動車の株を51パーセントに落としました。従来、県や市からは責任企業として三菱には50パーセント以上の株をもっていてほしいと言われています。現状の、クラブの損益の穴埋めをしてくれるということからも、今はそういうことだろうと思います。それと、公開というのは上場という意味合いですが、上場の方は将来的にもないかと思いますが、いわゆるソシオ的なこと、サポーターのみなさんの出資を仰がないかということですが、今回も7千万円の増資をしましたけれど、今回も資本金として残しており、使ってはおりません。要するに7千万程度では何にもならないということで、なぜ株主を広げたかというと、できるだけ広く意見を求めるということで、今までスポンサーとしてやってきてくれたところにお願いして、株主総会とかいろいろな場面でも意見を言っていただくという意味で広げた訳でして、今の段階でこれ以上広げることは考えておりません。
[△2]
 ちょっと言い足りなかったんですが、小口の1万、2万円であれば、あっという間に2億、3億集まると思うんですが。
[塚本]
 1万円を1万人が応じてくれたとしても1億円です。それでは小野選手の旅費ぐらいにしかならないかもしれません。